渋谷区議会第一回定例会の代表質問で党区議団は長谷部区長に「区民の食の安全、安心を確保する立場から豊洲移転の中止を含む抜本的見直しを都に求めるべき」と迫りました。
税金の使い方を、大型開発優先・福祉切り捨てから区民の暮らしを最優先にきりかえる
区民の切実な願いを実現するための予算を増額
高齢者福祉の拡充
●高齢者の医療費無料化 (75歳以上で住民税非課税の人) 半年分 3億8270万円
●国保料の負担軽減 6912万円
●介護保険料・利用料の負担軽減を拡充 3億965万円
子育て支援教育の拡充
●民間保育士に月1万円給与を上乗せ 6336万円
●小・中学校の35人学級実現へ教員増員 4583万円
●学校給食の無料化 半年分 1億5578万円
商店街と業者支援
●商店街の街路灯電気代 全額補助2214万円
●住宅リフォーム助成拡大 700万円
防災・環境対策の拡充
●感震ブレーカー・コンセント支給対象を 全区に拡大803万円
●木造住宅・マンションの耐震補強助成拡大 2億1385万円
●環境・清掃・緑化対策 2億2126万円
●新区庁舎・宮下公園整備は「住民参加で練り上げを」の検討会予算を計上 758万円
●大企業のための渋谷駅周辺開発への区の持ち出し削減 9億6249万円
●区庁舎建設見直しで削減 8億6248万円
●大企業のための宮下公園再開発は中止 2645万円
●土壌汚染のモニタリング調査結果が出るまで幡ヶ谷2丁目複合施設工事は中止 15億5136万円
予算修正案は
区長提案の予算に対し、不要不急やムダづかいをやめ、区民の願いを実現するために必要な予算を計上したものです。そのための条例案も提案しています。総額では、歳出で増額が80事業で必要な予算は36億9890万2千円、削減は22事業51億7955万9千円です。
区は、官民連携手法によって宮下公園を33年間、三井不動産に貸し出し、三井不動産が16000平方メートルの商業施設と17階建てのホテルを建設し、公園は商業施設の屋上に整備する計画をすすめています。
整備に当たって区がおこなった都市計画の変更原案に対して寄せられた98件の意見は、ほとんどが反対でした。
区民の声を無視して、憩いの場であり避難所としても重要な公園を大企業のもうけ第一に使わせて良いのでしょうか。
3月27日朝、区が突然、解体工事の準備のためとして公園を封鎖し使用停止にしたことに疑問と怒りの声が広がっています。区は当初、31日に使用停止にする旨の告知を公園に掲示していましたが、区長判断で繰り上げに。区議会には、何も報告がなく、議会も区民も無視した異常なやり方は許されません。
区民の公園なのに、三井不動産に貸与するため計画段階から完成後も、三井不動産のもうけが優先され区民の声は反映されません。
公園は、みんなに開かれていなければなりません。ところが、商業施設の閉館時間の夜間などは、公園が使えなくなります。
地上17m3階の商業施設の屋上に公園があるため、エレベーターなどが停止すれば災害弱者は避難できず、一度に多くの避難者を受け入れることも困難に…。
三井不動産のホテル建設の敷地を公園区域から外した分、公園面積を確保するために下水道局用地を借りて賃借料を払うなど、大企業のもうけ最優先です。
2月17日の都市計画審議会でも、専門家などから疑問や反対意見が多く出され、この日の答申は見送られました。
都市計画案に対する区民の意見
● 事業者の提案にあわせて、公園面積に追加区域を設ける都市計画の変更を図る渋谷区のやり方に正当性があるのか
●三井不動産は、商業施設の賃貸料やホテルの宿泊料は企業利益になると考えて進めているわけで、渋谷区による特定の民間企業への利益供与になる
● 地方自治体は住民の福祉が第一であり…、公園の中に高層ビルを建て…緑を屋上に移すことには反対
●商業施設の終了時間をもってエレベーターやエスカレーターが止まれば入れなくなるような公園は公園とは言えない
4月7日(金)
午後1時30分から
渋谷区商工会館2階
ぜひ傍聴してください!
※詳しくは「ニュース」紙面のPDFファイルをご覧ください。
●「区議団ニュース」2017年春季号(PDF2,318KB)