お米の値段が6割も上がり、一人親家庭の85 %の親が食事を抜くなど物価高騰の影響は深刻です。渋谷区が、困っている区民に行き届く支援を行わないなかで、党区議団は、1522億円の基金を活用するなど、独自の物価高騰対策を提案し、実現に全力をあげました。
● 区独自の低所得者向け給付金の支給
● ハチペイを利用しない区民への紙の商品券の支給
● 物価高騰対策支援金の支給
● ゼロゼロ融資借り換えのための保証料負担
● 零細業者賃上げ助成制度の創設
● 若者・子育て世帯への家賃補助制度の実施
● 保育料の完全無償化、出産助成金の増額、私立等の小中学校給食費助成の実施
第4回定例会では、「国民健康保険料を引き上げないことを求める請願」と第3回定例会で継続になっていた「玉川上水旧水路緑道再整備の園路舗装材について再考を求める請願」が、審議・表決されました。
党区議団は、紹介議員となり、本会議での賛成討論など、採択に全力をあげました。
高額な園路舗装材やベンチ、さらに設計費用など、総額123億円もの税金を投入する玉川上水旧水路緑道再整備事業。住民からは、農園や園路舗装材の見直しを求める請願や陳情が出されています。
ところが区は、住民の声を無視して、笹塚緑道に続き大山緑道の工事契約を強行し、さらに幡ヶ谷緑道の工事まで進めようとしています。
日本共産党区議団は、委員会での審議や本会議での討論など、住民の声を届けるために力を尽くしています。
整備費のうち41億円は、園路舗装材やベンチなど…
● 園路舗装材………14.1万円/㎡ 市販の7倍以上
● ベ ン チ………1台244万円 市販の15倍以上
(大山緑道の工事契約の場合)
笹塚緑道等の工事請負契約の1億8150万円は議会に諮られましたが、テラゾ材を使用した舗装材とベンチの購入費用1億2332万円は、分割発注にして議会の承認を得ていません。議会軽視の強引なやり方は許されません。
日本共産党渋谷区議団が毎年とりくんでいるアンケートでは、くらしが「苦しい」が74%に。物価高騰対策など、いのちとくらしを守る区政本来の役割を求める切実な声が多く寄せられました。
党区議団は、いただいた願いの実現に全力をあげます。
● 毎年の楽しみがなくなり、とても残念。
● 対象者の削減について説明してほしい。
● 今まで出来ていたことが何故できなくなるのか?
● 緑道については、全く納得がゆかない。今のままでよいので維持管理に予算をきちんと立て、必要な施策に税金を使ってほしい。農園など必要ない。
● 緑道再整備にかける巨額の税金を次世代を担う子どもたちにまわすべき。少人数学級、そして先生の負担軽減など早急に実現を。
● 神南小は、大向小の時から行政の都合で今の場所にある。それもおかしいが、高層ビルがあんな近くに建てられたら、子どもの成長に良いわけない。絶対反対。
● 区民の財産です。税収入もあるのに、民間に渡す必要などない‼
● お金が足りなくて、食費を削っていくしかない。
● 年金は定額なので物価高になると預金を切り崩している。先々不安になる。
● 税金、年金・保険料が高すぎる。3食から2食に減らしてがまんしている。
● 一回外出すると1万円札が消える。特に贅沢をしているわけではない。花瓶に生けるお花代も高くて、心まで貧しくなる。
● 毎月貯金崩しの生活。仕事もない。区役所には、「息子と同居なら助けてもらえるのでは」と言われた。「息子はうつ病で医者に行っている」と言ったが、助けてもらえなかった。
● 賃金アップ分が物価高で相殺されてしまう。
● 保険証廃止が恐ろしい。
● 転倒による骨折で、介護を受けることになり、訪問介護を受けているが、利用料の負担が重い。
渋谷区は、第4回定例会で、13条例40カ所の区有施設の使用料を、7月以降に値上げする条例を強行しました。値上げ幅は、プールなど最大50%、会議室で20%の大幅引き上げです。
党区議団は、すべての条例で値上げに反対し、牛尾議員が、本会議で値上げに反対する討論をおこないました。
● 公共施設の目的は、住民福祉の増進であり、税金で設置・運営されています。受益者負担の拡大はその目的に反します。
● 公共施設はだれでも使える施設であるべきです。物価高騰で区民が苦しんでいるときに、使用料値上げは、経済的理由で利用できなくなる人を増やしかねません。
● 利用者・区民の声も聞かず値上げは許されません。
神南小学校の容積率と区道を破格の安値で再開発準備組合に提供し、神南小を建替えてもらう公園通り西地区市街地再開発事業にかかわる4議案が提案されました。この議案は区民環境委員会が多数で継続審議と決めたにもかかわらず、最終日の本会議で、自民、シブヤ笑顔、公明の与党が多数でこれを覆し、強行可決するという民主主義を踏みにじる暴挙をおこないました。
党区議団は、他会派(議員)と団結してこの暴挙を糾弾し、牛尾区議団長が反対討論をおこないました。
● 区道は7割引き、神南小学校の容積率は5割の破格の安値で譲渡。
区道の鑑定評価額は、マンション敷地と一体の土地として評価していないため、7割も値引き、容積率も5割引きに。マンションは現在の50mから138mと3倍になるのに、開発利益も含まれていない。
● 協定書には、神南小学校の引き渡し時期も廃道後の区道に代わる広場も具体的でなく、議会に白紙委任を迫るもの。
● 再開発準備組合の合意形成の見通しもないのに強行。
準備組合の合意形成に必要な192件のうち、現在の合意は28件だけで、いつ合意形成されるかは不明。
※詳しくは「ニュース」紙面のPDFファイルをご覧ください。
●「区議団ニュース」2025年 新年号(PDF2.4MB)