渋谷区長 長谷部健 殿
2021年7月14日
日本共産党渋谷区議団
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、都内の新規感染者は連日前週を超える中、4度目の緊急事態宣言が発出されました。渋谷区でも、新規感染者は連日20人前後で、子どもから高齢者まで感染の危険が拡大しています。一方、ワクチン接種率は、7月12日現在12.7%(2回目)と、感染拡大を抑え込むには、まだ一定の期間が必要です。また、区民のくらしや営業は、今年のほとんどの期間が緊急事態宣言や蔓延防止等措置によって自粛が求められており、かつてなく深刻な事態に陥っています。
こうした中で、いま住民福祉の増進に責任を負う渋谷区に求められるのは、区民のいのち、くらし、営業を守ることを最優先に、最大限の対策を講じることであり、日本共産党区議団として、下記の事項について直ちに実施することを強く求めます。
記
アスリートや大会関係者などの新規感染者が連日明らかになっています。無観客であっても五輪・パラリンピックを開催することで、海外からウイルスが持ち込まれる危険が増大します。また、区内の子どもたちから、「オリンピックはやるのに、なぜ宿泊行事は中止なのか」との声が上がっているように、自粛を求めながら五輪大会を開催することは矛盾したメッセージとなり、都民、区民の協力を得られなくなります。
区内でも、小中学校での感染が相次いでいます。教職員等に、コロナワクチンの優先接種をすべきです。第5波の感染拡大から区民のいのちを守り、感染拡大を抑え込むためには、「検査でいのちを守る」とのメッセージを発信するとともに、PCR等検査の抜本的拡大が重要です。
自粛や休業要請の長期化で、中小業者や生活困窮世帯はますます追い詰められています。国に対して、持続化給付金、家賃支援給付金の再支給、住民税非課税世帯への給付金の支給を強く求めるとともに、区として中小業者の固定費支援、住民税非課税世帯への支援を実施することが必要です。
医療機関は、感染者の増加への対応、コロナによる減収の上に、ワクチン接種による負担増の三重苦にあえいでいます。ワクチン接種では、いのちを守ることが最優先と赤字覚悟で、区の要請にも応えています。国に、医療機関への減収補てんを求めるとともに、医療機関への支援をすべきです。
以上