渋谷区長 長谷部健 殿
澤田伸渋谷区副区長は、渋谷区の職員百数十人が閲覧できる庁内ネットワークTEMS上で、区議会の存在を否定し区議会議員に対するパワーハラスメントなどの書き込みを、繰り返しおこなっていたことが明らかになった。
書き込みは、6月16日の「神南小学校単独建替えの陳情」と7月14日の「神南二丁目・宇田川地区都市計画(素案)について」の区議会区民環境委員会での質疑概要の報告に対して、澤田副区長がおこなったものである。
6月16日の区民環境委員会では、「神南小学校単独建替えの陳情」に対して、理解する立場の質問が多く出されていた。澤田副区長は、区民環境委員会に対して「バカの集まり」との誹謗までおこなったことは、区民を代表して区政をチェックする区議会の存在と、議員を選んだ住民を否定するものであり許されるものではない。
また同委員会所属の新人女性議員に対して「ブタ」などと誹謗・中傷するパワーハラスメントや同議員の個人情報の漏洩(ろうえい)をおこなったことは、区議会議員に対する重大な人権侵害であり、公務員として守るべき守秘義務に違反するものである。さらに、同議員の質問について「早めに封じておかなければ」などと書き込んだことは、議員の質問権を奪おうとするもので看過できない。
行政内部でこうした人権侵害や公務員法違反がおこなわれていたことは重大問題である。こうした民主主義を踏みにじる暴挙は絶対に許されない。
日本共産党渋谷区議団は、澤田伸副区長に対して、発言の撤回と謝罪を求めるとともに、長谷部区長に対して、事態の経過と原因について調査し、再発防止について、区民に明らかにするとともに、澤田副区長の罷免など責任ある対応をとることを強く求める。
2023年8月8日
日本共産党渋谷区議会議員団