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日本共産党渋谷区議会議員団

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議会報告
REPORT

牛尾まさみ区議団長は10月17日の本会議で、日本共産党渋谷区議団を代表して「玉川上水旧水路幡ヶ谷緑道の農園に関し意見交換の場を求める請願」に対する賛成討論をおこないました。

玉川上水旧水路幡ヶ谷緑道の農園に関し意見交換の場を求める請願

2024.10.17 牛尾

 私は日本共産党渋谷区議団を代表して、ただいま議題となりました、玉川上水旧水路幡ヶ谷緑道の農園に関し意見交換の場を求める請願の採択に賛成する討論を行います。

 区は、玉川上水旧水路緑道再整備の基本構想で、緑豊かな都市景観の形成とともに、国際観光都市としての施設の充実、地域のにぎわい創出につなげるなどを掲げ、整備計画を具体化してきました。

 緑道再整備の中で、189本の樹木が伐採されることが明らかになり、樹木の保存を求める地域住民の大きな世論が沸き起こり、区は樹木を残すことを約束し、倒木の危険などで24本は伐採するものの、それ以上の植樹を行う計画に変更しました。

 緑道への関心が急速に高まる中で、ベンチやトイレに41億円、総額で113億円にもなる整備費とともに、各所に整備予定の農園にも批判が広がりました。

 今年6月の定例区議会には、「緑道沿道住民の会」の「大山・幡ヶ谷・西原緑道へのファーム設置中止を求める陳情書」が282人から提出され、区民環境委員会では、区に伝える扱いとされました。

 ところが、区がその後示した工事・設計内容で農園は、大山緑道になくなった一方で、幡ヶ谷・西原緑道では減らされるどころか、2か所から5か所に、面積も5%から15%に増やされました。8月8日に行われた西原町会の説明会でも、幡ヶ谷・西原緑道の農園が住民の要望に沿った見直しになっていないにもかかわらず、その理由すら説明していません。

 これは、区がこれまで繰り返し表明してきた「地域のみなさんの意見を聞いて進める」という説明にも反するものです。地域には農園についての様々な意見があるにもかかわらず、現在の計画のまま事業を進めることは地域住民の中止を求める意見を切り捨てるもので認められません。

 陳情者も、農園を全面否定しているのではなく、住民の話し合いの場を求めています。請願者の「緑道沿道住民の会」は、緑道に最も近い地域に住まわれている方々で組織された団体です。整備に当たって最も影響を受け、区がまっ先に理解を得なければならない方々の意見であり、尊重すべきです。緑道整備のコンセプトとしたファームについては、近隣住民をはじめだれもが納得できる計画にする責務が区にあり、それを果たすためにも農園に関する意見交換を行う場を区として設けるべきと考えます。

 以上、請願の採択に賛成の討論とします。

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